ミラートレーダーやMT4などの自動売買(システムトレード)を通じてFX取引を行う場合、複利を効かせて運用するべきか、それとも単利のみで運用するべきなのか。
当初の投資資金となっていた元本に加えて、今までに積み上げてきた利益も投資資金として利用して運用を行うべきか。または、単利のみで自動売買に取り組み、当初の元本だけで資産運用し続けるのがよいのか。
ミラートレーダーやMT4などの自動売買において、複利と単利のどちらで取り組んでいくかは、各個人の考え方によって異なるが、おおむね投資スタイルと利用している売買システムの性質によって、どちらがベストなのかを分けることができる。
複利がおすすめなのは?
複利を効かせた上で自動売買に臨むのが好ましいのは、アグレッシブのような「攻め」の姿勢で資産運用に臨み、より大きな利益を狙うことを目的としてシステムトレードに参加する場合である。
資産をどうしても守ろうという「守り」の姿勢になると、より大きなリスクを伴う複利を用いた取引は勧められないものの、特に不調な傾向にはあらず、利益を上げることを目指している場合であるならば、複利をかけて大きなリターンを狙うのが、より効率的な取引になる。
また、利用している売買システム(ストラテジー)の取引性質として、あまり1度に大きな損益を実現しないような「コツコツ型」の者の場合にも、複利をかけて自動売買に取り組むのがおすすめであろう。
1回あたりの取引における平均利益や平均損失が大きいストラテジーなら、リスクが拡大する複利よりも、投資元本のリスクにしっかりとした限度がある単利の方がよい場合もあるが、そもそも1回の取引あたりのリスク・リターンの大きさが小さいものであれば、複利をかけても問題にはならない。
したがって、特に損失が出ている傾向に自身が陥っている状況でなくて、「攻め」の姿勢で自動売買に臨んでいる場合や、売買システムの性質上、1回の取引で得られるリターンや考えられるリスクが小さいものを使っている場合には、複利を効かせた資産運用を行うことがおすすめである。
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