ミラートレーダーで大人気のストラテジー「QuickShift」には、本当に儲かるほどの実力があるのだろうか。それを利用すれば、負けないくらいの運用成績を残ることができるのか。
「ThirdBrainFX」などとともにランキングトップによく登場するミラートレーダーのストラテジーであるが、どの運用実績について検証する。
「QuickShift」には、どんな特徴がある?
比較的順張り型のロジックとなっている「QuickShift」は、ポジションを持っていない期間があまりなく、ほとんどの期間は最低1つのポジションを保有しているのが特徴である。
全部で26通りの通貨ペアで使うことができるストラテジーであり、中でもEUD/USD(ユーロ/米ドル)で好調な実績を持っている。右肩上がりの損益グラフを描いているのが印象的であり、それを使って儲けた人も少なくない。
「QuickShift」の勝率については、それほど高い数値にはなっていない。5割程度となっている場合が少なくなく、損失決済の取引を出しているのがわかる。ただ、それでもプラス収支となっているということは、「損小利大」型のロジックになっていることを表している。
リスクリターン率に関しても、比率が1を上回っているものが多く、期待できる利益の金額が、過去最大ドローダウンの金額と同程度の資産を失うリスクよりも大きいことを示す。
したがって、「QuickShift」はミラートレーダー全体の中でも、過去の運用成績やデータからは、儲かるストラテジーと判定することができる。なので、負けないほどの実力を持っていると判断できる。

安心は禁物!
ミラートレーダーの中では、特に優秀なストラテジーと判断することができる「QuickShift」であるが、それでもポートフォリオに取り組んで運用するにあたっての油断は禁物である。
長期的に右肩上がりの曲線を損益グラフを描いているのは事実であるが、短期的、あるいは中期的にはある程度の大きさのドローダウンに遭遇してしまう場面も起こり得る。
そんなドローダウン期に遭遇してしまうと、元手の一部を大きく吹き飛ばすほどの損失が出る。レバレッジの大きさによっても具体的な金額は異なってくるが、大きなダメージを被るのは避けられない。
また、最大ドローダウンを超えて損失が膨らむ事態も否定はできない。これまでにはなかったほどの不調な結果となって、ミラートレーダーで失敗することになるおそれも存在する。
外国為替通貨市場においては、さまざまな不確実性のある現象が起こるため、予想がつかないような現象が存在しても決しておかしくはないことなのだ。ミラートレーダーも、そうした市場に参加するためのソフトである。
したがって、ミラートレーダーを通じて自動売買に取り組む際には、「QuickShift」であっても、他のストラテジーであっても、安心するのは非常に危険な考え方であるのは間違いない。
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「QuickShift」というストラテジーを取り扱っているのは、Tradency(トレーデンシー社)と契約している会社である。ミラートレーダーを採用しているのであれば利用可能。
