マネースクウェアジャパンのFXの自動売買であるトラリピにおいてはトルコリラを取引することができる。流動性が低いがレートの動きが激しい通貨ペアと言われているTRY/JPYであるが、値動きが大きいのが今トラリピの利用者の間で注目を集めている。

トルコリラ/日本円という通貨ペア特有のメリットはいくつかある。
- レートの値動きが激しい
- スワップ金利が高い
- 価格が安い=少ない証拠金
米ドルやユーロなどのメジャーな通貨の場合、世界中で1日に取引される量はかなり大きい。流動性が高いということから、1日で動くレートも緩やかなものであり、大きく動くことはそれほど多くはない。
一方、新興国通貨の場合は取引される量が少ない。そのため1日の値動きの幅は大きい傾向にある。たった1日で数円動くのは決して珍しいことではない。毎日のように頻繁にレートが動く。
トラリピでは、一定の値幅ごとに売買を繰り返す仕組みであることから、上手くトレンドやレンジ相場を狙えれば大きな収益を獲得しやすくなる。
また、高金利な通貨であるためにスワップ金利が高いのも特徴的だ。買い方向であればポジションを持っているだけでインカムゲインを手に入れられる。金利収入が大きいのも注目を集めている理由の1つとなっている。
さらに、トルコリラは日本円に対するレートそのものが安い。このため、同じ1,000通貨であっても他の通貨ペアと比べても少ない資金でポジションを持つことができる。
価格が低い点が少ない資金でトラリピを運用したい人には好都合であることは間違いない。レバレッジを低く抑えたい人にも同じことがいえる。
これら3つが、トラリピにてトルコリラ/日本円を運用するメリットであろう。メジャーな通貨ペアでは味わえない経験ができるのは間違いのない事実である。
リスクも大きい!
メリットの多いトルコリラ/日本円という通貨ペアであるが、デメリットもある。リスクが大きいという点だ。
レートの値動きが激しいため、自分がポジションを持っている方向とは反対に相場が動けば含み損は一気に拡大する。一気に大切な資産を失う可能性も値動きが緩やかな通貨ペアと比べて大きい。
レートが1日で大きく動く場合が多いということで、ハイリスク・ハイリターンな取引対象であることは間違いない。安定性を求めるのであれば、メジャーな通貨ペアを選ぶのが無難ではある。
さらに、トルコリラ/日本円では少ない証拠金でトラリピを用いた取引ができるのもリスクが大きくなる原因ともなり得る。たとえば、米ドル/円とトルコリラ/円で同じ10万円分の取引を行った場合、価格の安いトルコリラ/円の方が保有する建玉数が多くなるため、リスクも大きくなる。
レートの値動きが激しく、スワップ金利の高い新興国の通貨であるトルコリラであるが、リスクが大きいという欠点が存在するのは確かだ。避けるべきとは言えないものの、もしこの通貨ペアに挑戦するのであればリスク管理をしっかりと行い、慎重な行動が求められるのは間違いないだろう。