
ビットコインの取引において、どんなリスクがあるのか。市場価格の変動により、投資をした場合には買ったときの値段よりも価格が値下がりして元本割れするという結果になる可能性も考えられる。残念ながら、誰もが利益を手に入れているわけではない。
大損する可能性も否定できない。相場が大きく下落すれば、投資に費やしたお金の大部分を失ってしまうことも十分にあり得る。ビットコインに手を出したために、資産を失ってしまうわけだ。
銀行預金や国債などの債券投資と比べて、ビットコインへの投資はハイリスクである。ハイリターンであるのは確かだが、存在する危険性を理解しておくこともこれから取引を始めるにあたってはかなり重要なことである。
元本割れのリスク

ビットコインで大損する直接的な原因は、相場が大きく下落する点である。高値で購入してしまうと、その後大きく値を下げて大きく元本割れすることとなる。
評価損を含めて、ビットコインで絶対に利益を獲得するという方法は存在しない。そして、確実に損しない手法というのはないのだ。
単に買い気配と売り気配のバランスが崩れて相場が値下がりすることもあれば、大きな出来事が起こって一気に急落するケースもある。ビットコインへの過剰な投資が話題になったりすると、一気に価格が下がることがよくある。
こうなると、その時ビットコインを保有していた人は損失が出ることとなる。すでに十分な含み益が出ていたとしても、利益の額が減ってしまうことにはなってしまう。
これがビットコインにおけるリスクである。これからビットコインへの投資に挑戦するのであれば、相場が下落して資産が目減りする可能性があるという事実を理解しておかなければならない。
さらに大損する人とは?
ビットコインの取引で損失が出たとしても、その金額が少なくて済む人と元手の大部分を失う人の2パターンがある。
- 余裕資金の範囲の超えて投資する
- ビットコインだけに投資
上の2つの両方またはどちらかに当てはまるようなやり方をしている場合、大損するリスクが通常よりも大きくなる。
余裕資金とは、日常生活をしていくにあたって必要となるお金や将来的に必要となるお金以外の貯蓄のことを指す。ビットコインをはじめ、資産運用に回してもいいのはあくまでも余裕資金の範囲内での金額だけである。
日々の家計で必要となるお金までもビットコインなどに費やしてしまうと、損失が出た時には立ち直れなくなるほどのダメージを被ることになりかねない。
また、ビットコインだけに投資するのも危険であってリスクが大きい。
可能な限り、複数の投資対象に元手を分配して投資を行っていくのが好ましい。ビットコインのみに投資可能な金額を投入すると、マイナス収支となった場合には資産全体から見て結構大きな割合の資産を失うこととなる。
複数に分けた場合、ビットコインで多少損したとしても、他の投資対象にも資産を避難させているような状態となっていることから、資産全体から見た損失の大きさは一定の範囲内に収まる。
すべての投資対象で損失が同時に出る可能性もゼロではないが、それでもビットコイン1つだけに投資した時のリスクと比べるとはるかに小さい。