エコトレFXとは、ひまわり証券が提供しているFXの自動売買のツールの名称である。ミラートレーダーなどと同じように利用者はただ一覧の中から好みのストラテジーを選ぶだけでシステムトレードが可能な仕組みになっている。
今回はそのひまわり証券「エコトレFX」の評価とレビューについて取り上げる。どんな人々から人気を得ているのか。口座開設者数が伸びている要因に迫る。
他社の自動売買ツールと比べて、エコトレFXの何が評価のポイントとなっていて、そのシストレの利点とはどんなところに存在するのか。
ひまわり証券「エコトレFX」の評価のポイントは、自動売買システムやツールの独自性と、「ループイフダン」の存在である。 「ポートフォリオジェネレーター」という複数のストラテジーを組み合わせたセットでのバックテストができるツールはひまわり証券の「エコトレFX」ならではの特徴である。
ポートフォリオごとバックテストを行って過去における運用実績を調べることができて、便利なツールとして高い評価を得ている。
ループイフダンを取り入れている点もまた、ひまわり証券ならではの特徴といえる。FXの自動売買システムの豊富さの面から、種類の多様性からも評価できる証券会社ではないだろうか。
他社、特にTradencyのミラートレーダーを採用している会社とは異なる性質をもっているところが、エコトレFXが評価される要点となっている。
スプレッド | ストラテジー数 | 通貨ペア数 | ツール | 少額投資 | 人気度 | 総合評価 | |
評価 | C | A | A | S | C | A | A |
独自シストレ「エコトレFX」
ひまわり証券の「エコトレFX」もまた、ミラートレーダーと同様にストラテジーを選ぶタイプのシストレ・ツールである。仕組み的にはとてもよく似ている。初心者でも簡単に自動売買に挑戦できるのが利点。
一方で、ミラートレーダーとは異なり、「エコトレFX」ではストラテジーのバックテストが可能だ。自分で条件を設定したうえでの過去の運用成績を確認することもできる。
そのため、各ストラテジーが過去に、いつ、どのくらいの利益または損失を出したのかを把握することができ、ストラテジーの実績を本質的に知ることができる。また、対象とする時間軸を選ぶことができ、利用者は、ストラテジーが分析する時間足として、10分足か1時間足のどちらかを選ぶことができるのである。
さらに、「エコトレFX」には『ポートフォリオジェネレーター』というツールがある。これは、複数の売買システムを組み合わせて、同時に稼働させた場合、今までの損益実績がどのようなものになるのかを調べるために使うものである。
『ポートフォリオジェネレーター』を利用することによって、複数の売買システムの組み合わせを1つの売買システムと考えて、どの組み合わせが良いのかを検索することができるのだ。
ミラートレーダーに比べてカスタマイズ性に優れている「エコトレFX」であるが、デメリットも少なからず多いのも特徴といえる。
エコトレFXで用意されているストラテジーの数は約150種類くらいである。これは、300種類以上あるミラートレーダーと比べても少ない数である。最低取引通貨単位が1万通貨であり、少額資金での参入も容易ではない。
さらに、取引コストも全通貨に渡って高い傾向にある。「エコトレFX」では、スプレッドと「シストレ口座手数料(片道108円)」が存在する。スプレッドだけが取引コストではない。それとは別に自動売買の利用料に当たる必要がかかる。
このため、スプレッド・手数料の大きさが利益に大きく影響する、小幅な利幅で売買するスキャルピングやデイトレの手法を採るストラテジーは可能な限り選ぶべきではない。一度に50pips以上の利幅を狙うようなロジックを中心に選ぶのが賢明な判断となる。
ただし、ストラテジーの数に関しては、種類が少ないからといって、収益率が悪いストラテジーばかりであるというわけではない。利益を伸ばしているプログラムも少なからず取り扱われている。収益ランキングを見れば、優秀なロジックが多く見つかる。
「エコトレFX」のストラテジーは、ミラートレーダーのものとは異なる特徴や性質を持つため、種類の多さの面で単純に比較することはできない。
また、ストラテジー種類が少ないとはいえども、高い利益を上げるストラテジーがいくつもあることは事実であり、「ミラートレーダー各社よりも少ない」という点が必ずしもマイナス要因であるとは言い難い。
2014年夏から、ひまわり証券では「ループ・イフダン」という新たな自動売買用のツールが登場した。「ループ・イフダン」はアイネット証券の独自の自動売買システムであり、ひまわり証券はアイネット証券のシステムを、ひまわり証券の独自のシステムに加えて取り入れたシステムである。
ループ・イフダンは、ループ系の自動売買システムであり、ミラートレーダーのようにさまざまなテクニカル指標を用いたストラテジーと呼ばれるシステムとは違い、設定された値幅をもとに売買を繰り返すというものである。
ループ・イフダンの大きな特徴は、レンジ相場で大きな威力を発揮する点であろう。設定した買値・売値に相場が当たれば、売買が繰り返されるため、一定の幅で上下を繰り返す状況では利益が得やすいのである。
取引コストについては、通常の「エコトレFX」と同じであり、利用者が取引コストとして負担するのは、スプレッド幅と片道108円の手数料のみである。したがって、別途の追加コストがかかることはなく、比較的低コストで自動売買を行うことができる。
エコトレFXでは、FX取引やストラテジーを検索したりすることが、スマートフォンやタブレット端末からも接続してい操作を行うことができる。
いずれも、アプリではなく、パソコンからのアクセスと同じようにブラウザ経由でログインして操作することになるが、PCが手元にはない外出先であっても気軽にポートフォリオの運用状況や評価損益などを確認することが可能だ。
また、好成績を上げているような優秀なストラテジーを発見したときには、それを「お気に入り」に登録して、しばらく様子を観察することができるようにもなっている。
ただし、ストラテジーそのものを稼働開始させたり、ポートフォリオから完全に削除するといった、売買システムの登録に関する操作はできない。また、資金振替などの操作もスマホ、タブレットの端末からでは不可能である。
これらの操作を行う場合には、パソコン環境でログインしている時しか扱うことができない。PC代わりにスマホやタブレットで「エコトレFX」に参加するのは難しいといえる。
あくまでも、スマホ・タブレットは臨時的、応急処置のための道具であるという認識を持っているのがよいだろう。メインの操作は基本的にはPCでのログイン時に行うことになる。
とはいえ、それでもストラテジーの運用成績や損益状況、資産残高などを確認すること自体は可能であり、外出中での余った時間を有効的に活用できる。
相場の急変時などの緊急を要する場合でも、スマホ・タブレット端末でも決済注文を入れることは可能であるため、速やかに対処を講じることができる点でも、高い評価を得ているのも事実である。
社名:ひまわり証券株式会社 (Himawari Securities, Inc.)
資本金:4,330,028,128円
設立:2002年2月14日
※約5分で申し込みが完了。
エコトレFXの口座開設の申し込みは当サイトからできます。
フォームへの記入にかかる時間は約5~10分くらいです。
エコトレFXも選択型シストレということで、誰でも簡単にFXの自動売買による取引ができる。
相場を張る時間が少ないサラリーマンなどにはとてもおすすめの種類の自動売買であるだけでなく、明確な手法がなくて困っている人にも一押しだ。