トライオートFXのスプレッド幅は固定制である。また、選択型システムトレードの中でも数値が小さい方に分類される。
同じインヴァスト証券の自動売買である「シストレ24」と比較しても、取引コストに当たるスプレッドの大きさは小さい。したがって、低コストで「半自動売買」ができるプラットフォームとしても、トライオートFXのメリットは少なからず大きいだろう。
一方で、スプレッドとは別に手数料がかかるしくみになっている。マニュアル取引では、スプレッドだけしか発生しないが、オートパイロットを使用した取引になると手数料が発生する。つまり、自動売買ツールを利用すると別途手数料がかかるというわけである。
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usd/jpy | eur/jpy | gbp/jpy | aud/jpy | eur/usd |
gbp/usd |
pips | 2.0 | 2.0 | 2.5 | 2.5 | 2.0 | 3.0 |
トライオートのスプレッドは原則として固定されている。シストレ24などの変動制の場合、特に決まったスプレッド値は存在しなく、時間帯や需給の状態によって数値が変化する。
変動制のスプレッドをとるFX自動売買の場合、自分が取引したときにかかったコストが小さい時もあれば大きい時もあり、正確に取引コストの大きさを把握することができない。
しかし、固定制のスプレッドであれば、ほとんどの場合は数値が決まっているため、実際に取引したときに発生したコスト面の大きさを容易に把握することができるというメリットがある。
1日の中でも出来高が少ない早朝の時間帯でも、スプレッドが拡大することが基本的にはないため、特にスプレッドが拡大するリスクを心配する必要はない。
具体的な数値が決まっていない変動スプレッドの自動売買においては、はじめは利用者の中にはスプレッドというコスト面の負担を気にすることがあるだろう。普段ではありえないほどの高額なコストがかかってしまうのではないかと心配な気分になる可能性も否定できない。
結論として、数値が固定されていれば、ユーザーにとっては安心できるだろう。どんな時間帯に取引が行われたとしても、実質上追加的な負担となる局面を考えなくて済むからである。そして、そんな利点を持つのが「トライオートFX」だ。
スプレッド幅が小さければ、その分取引コストは安いことを意味する。取引にかかるコスト面が安く済めば、より効率的にFX取引を通じて利益を稼げる期待値が高まる。さらなる収益を生み出すことにつながり、トライオートで成功を収めるきっかけにもなるかもしれない。
また、短期的な売買スタイルであれば、低スプレッドによる恩恵についてはさらに受け取ることができる。短期的な取引を得意とする戦略の多くは、少しの利幅で決済する手法であるスキャルピングに近い売買システムが多い。
1取引の利幅が小さいとそれだけスプレッドの大きさが損益結果に与える影響が大きい。つまり、それが安いほどスプレッド分のマイナスの期待値が減るのである。
よって、低コストのメリットは山ほどあり、特にそれを気にしなければならないほどのスタイルを主に選ぶのであれば、スプレッド面を重視するもの、1つの選択肢となり得ることであろう。
トライオートで気になる点を上げるとすれば、やはり別途に発生する手数料のことであろう。手数料が実際にとれくらいの負担となるのかが気になる人も多いはずだ。
手数料の料金については、1万円以下の取引では片道40円、1万~10万通貨なら片道10円の手数料がかかる。この数値は全通貨ペア共通であり、どんな通貨ペアを取引しても、固定の手数料としてかかるコストである。
「スプレッド+手数料」の総コストを考えた場合、米ドル/日本円をオートパイロットで取引した時にかかるコストは、1万通未満では4.5pips分のコストがかかることになる。
したがって、少額投資でトライオートに取り組むことになると、コストは大きい。インヴァスト証券のもう1つの自動売買ツールであるミラートレーダーの「シストレ24」よりも高コストとなる場面もある。
したがって、もしただスプレッド面を気にしてインヴァスト証券で自動売買を行うのであれば、シストレ24の方が良いかもしれない。
社名:インヴァスト証券株式会社
INVAST SECURITIES CO.,LTD.
設立:昭和35(1960)年8月10日
資本金:59億6,508万円
上場:JASDAQ