インヴァスト証券の自動売買ツールである「トライオートFX」において、パソコンの電源を切ってしまうと、ログインした時に設定した通りの自動取引が停止するのではないかと心配する人は多い。
しかし、安心して大丈夫だ。トライオートFXは、ミラートレーダーを採用している「シストレ24」などと同じようにクラウド型のソフトとなっているため、パソコンの電源を落ちしても問題なく自動取引は稼働し続ける。
最近は数多くのFXの自動売買ツールが次々と登場しているが、それらの中にはパソコンの電源を落とす稼働停止してしまうものもある。これらのソフトでは、VPSというレンタルサーバーが必要になる。
トライオートFXは業者側のサーバーで行われるようなしくみになっているため、そのようなレンタルサーバーが一切不要である。追加的な費用や契約手続きなどの手間がないのが大きなメリットとなっている。
初心者にもやさしい自動取引ツールであるのが特徴的であるといえるだろう。
クラウド型でレンタルサーバーが必要ないのは、投資家にとっては大きなメリットであることは間違いのない事実である。しかし、その利便性の分のコストが存在するのもまた確かである。
トライオートFXは、特に少額資金で取引したときの手数料コストが高くなる傾向にある。オートパイロット注文で取引した場合、1万通貨未満の取引数量だと片道20円の手数料が発生する。これは、スプレッド換算すると2.0pipsに値する。
1万通貨以上10万通貨未満の場合は片道10円、10万通貨以上50万通貨未満では片道5円の売買手数料が取られてしまう。このオートパイロット注文利用時の手数料が無料になるのは、取引数量が50万通貨以上になっている時である。
したがって、少額投資の人にとってはコストへの負担の割合が大きくなってしまうというのがネックとなるだろう。
こうした、自動売買の手数料コストが高くなるのはトライオートFXに限った話ではない。同じくインヴァスト証券の「シストレ24」に関しても、手数料そのものはないが、提示されるスプレッドの値が大きい。
なお、マニュアル注文の場合は別途手数料は発生しない。取引プラットフォームで提示されているスプレッドのみとなる。
パソコンの電源を切った状態でもFXの自動取引が稼働し続けるというのは利点であるとはいえ、コストがかかってしまうのも確かなのである。