マネースクウェアジャパンの「トラリピ」を使ったFXであってもレバレッジは最大で25倍である。裁量による場合と同じであり、値幅(pips)の設定をいくつにしてもその数値は同じである。通貨ペアの種類による違いも一切ない。
これは日本国内のFX業者であればほぼすべての会社に当てはまる共通点である。外為法で定められているため、個人の投資家が25倍を超えてレバレッジをかけることはできない。
仮にできたとすれば、それは海外のFX業者であり、日本国内には拠点や支部を置いていないところとなる。外国の場合、日本の法律や制度が適用されないため、高いレバレッジが利用可能なところも存在する。
「トラリピ」を提供しているマネースクウェアジャパンは日本に拠点を置いているため、外為法が適用される。必要な証拠金は取引総額の4%である。これは証拠金維持率と呼ばれるが、これを下回ると強制ロスカットの対象となる。
レバレッジがかけられることによるメリットといえば、実際に手元にある自己資金の何倍もの金額もの取引ができることである。例えば、投資元本が10万円しかない時でも25倍のレバレッジをかければ250万円相当のFX取引ができる。
レバレッジをかけなかった場合の25分の1の資金力でも「トラリピ」を使ってFXの自動売買を体験することができる。
これによってより大きな利益を期待できるのは間違いのない事実である。しかし、逆に言えばそれだけ大きな損失を出す可能性も認めることになる。たった一度の損失決済であっても経済的なダメージは巨大なものになってしまうリスクがあるというわけだ。
為替レートが自分のポジションの方向にとって都合の悪い方に大きく動けば、一生懸命集めた財産の多くを失ってしまうリスクもある。
これらを考えると、実際にはレバレッジは2,3倍程度に抑えておくのが無難であるといえる。物理的には25倍まで利用できるとはいえ、リスクを考慮するとそれはかなり危険な行為であって避けたいものだ。
レバレッジを使えば物理的には数千円でトラリピに参入することができる。取引数量は1,000通貨からとなっているため、1万円以内の金額しか口座に入っていない場合でもトラリピによるFXの自動売買を稼働させられる。
しかし、ハイリスク・ハイリターンとなることを考えるとある程度の余裕資金をもって稼働のボタンをクリックするのが好ましい。
具体的な目安としては10万円である。これくらいの金額の元手があれば、レバレッジを1~2倍と仮定しても少なくとも1,000通貨による取引が可能だ。リスクも低いままで抑えられ、初心者であっても安全に「トラリピ」による自動売買ができる。
レバレッジが低ければ期待できる収益高は決して大きいとはいえないのは確かである。とはいえ、慣れないうちはローリスク・ローリターンの状態を保ちながら、まずはシステムに慣れるのが最優先である。
トラリピにおけるレバレッジは最大で25倍となっている。証拠金維持率は4%であり、取引総額の25分の1の元手だけでも自動売買が可能である。
自己資金の何倍もの取引ができるのはメリットであるが、実際問題としては依存しないでリスクを抑えるのが好ましい。あっという間にロスカットなる危険性も否定できない。
トラリピで1,000通貨で取引するのであれば、最低でも10万円程度の元手がある場合に限り参加するのが良い。これくらいの金額が口座にあれば、初心者でも比較的安全に取り組める。
運営会社:マネースクウェア・ジャパン
名称:トラリピ
自動売買の種類:リピート系
サービス開始:2007年12月