トラリピを使ったFX・株価指数CFDのシステムトレードにおいては、相場のトレンドを見極めたうえで買い・売りのポジションを保有する方向を決定するのが重要だ。その中で、順張りと逆張りではどちらの方がより収益が獲得しやすいのか。
上昇または下降のどちらか一方へのトレンドが発生している時は、順張りでトラリピを仕掛けるのが好ましい。相場の流れに乗って取引を繰り返していくことでドローダウンを避けながら自然と利益が積み重なっていく。
レンジ相場の場合、順張りよりも逆張りの方が手法として有効的だ。一定の範囲内で上下を繰り返すのがレンジであり、ボックス相場とも呼ばれるようにどちらか一方だけに値が動くわけではない。こういう時は、逆張り型の設定にすればより利益が上がる。
上昇トレンドが発生している場合、トラリピとして仕掛ける方向は買い方向のみが最も正しい選択肢である。トレンドが動く方向と同じようにポジションを持っていけば、利益はトレンド分手に入れることができる。
トレンドが終わるまではひたすら確定利益が積み重なっていく。その一方で含み損はほとんど出ない。出たとしても収益額に対してはわずかな量となる場合がほとんどだ。両建てを含めて逆方向にはポジションを持つべきではない。
順張りの場合、取引回数はレンジ相場の時よりも少ない。トレンドとして発生している時間もそれほど長くはならない。しかし、一度発生すればまとまった利益を得るチャンスであり、順張りで仕掛けることに何のデメリットもない。
通貨ペアの種類を問わず、上昇トレンドの時はBUYで順張り、下降トレンドの場合はSELL方向で順張りでトラリピによる自動売買に取り組むのが安全ではないだろうか。
レンジ相場の場合、順張りでトラリピを仕掛けてしまうとレンジ外で新たにポジションを持つとすぐに含み損が拡大してしまう。
上値と下値がほぼ確定しているのがレンジ相場であるため、逆張りでトラリピを設定するほうがより収益が上がりやすい。両建てというやり方を一押しする投資家も一定の数存在するが、もし両建て手法を実践するのであればレンジの時に行うのがよい。
買い・売りのどちらか一方に大きく動くわけではないため、コツコツ利益を積み上げていく形となるが、一度に狙う値幅はあまり大きめにはしないのが好ましい。大きくても50~100pips程度に抑えるのが良いだろう。
なお、レンジ相場でトラリピを利用する場合、損切りの設定を入れておくことを強くおすすめする。いきなりトレンドに移り変わる可能性があるが、もし都合の悪い向きに大きなトレンドが発生してしまうと一気に多額の含み損を抱えることとなってしまう。
大損を避けるため、早めの段階で損切りを行なわければならない。そのための手段が損切りの設定を事前に入れておくことだ。