2016年10月22日をもってサービス終了
FXプライムbyGMOの自動売買システム「選べるミラートレーダー」の評価について取り上げる。比較的スプレッド幅が小さく、通貨ペア数の多さと売買ストラテジー検索用の特設サイトの存在が評価されている。
さらに、Tradencyのミラートレーダーとは別に「ちょいトレFX」という独自の自動売買システムの存在することでも特徴となっていて、評価のポイントである。こちらも、FXプライムに口座開設すれば、誰でも利用できる。
スプレッド | ストラテジー数 | 通貨ペア数 | ツール | 少額投資 | 人気度 | 総合評価 | |
評価 | A | A | A | S | B | A | A |
人気上昇中のシストレ業者
FXプライムにおいて、「選べるミラートレーダー」のサービスが始まったのは2013年の夏からと、比較的歴史はまだそれほど長くはない。
シストレ24やエコトレFXが2011年頃から始まったことを考えると、FXの自動売買としては比較的始まったのが後になってからのことであった。
しかし、選べるミラートレーダーの取り扱い開始と同時に、口座開設者数は増加し、ミラートレーダー業界として、あるいは選択型システムトレードのFX会社としての知名度が出始めてきた。
そして、ミラートレーダーの競合他社と比較して、通貨ペア数の多いこと、特設サイトの存在、比較的スプレッド幅が小さいことで高い評価を得ている。
FXプライムの選べるミラートレーダーの人気上昇の要因は、コストとサービスの質の丁度よいバランスだ。スプレッド幅は変動制ではあるものの、全時間帯に渡ってミラートレーダー業界の中では低い方に部類される。
ストラテジー数や通貨ペア数も比較的多く、ツール・コンテンツ面でもタイプ別(短期運用型、中期運用型など)にストラテジーを検索したり、ランキングを確認したりできる。これらが評価できる利点である。
「選べるミラートレーダー」で人気の「特設サイト」には、ストラテジーランキングやストラテジー検索用のツール、ストラテジーのバックテスト用のツールといった機能が搭載されている。
また、「ストラテジーパック」と呼ばれ、数多くあるストラテジーの中から厳選された複数のストラテジーを組み合わせてパックになったものも用意され、複数のストラテジーがセットとなったパックが用意されていて、それをセットとして運用したと仮定したときのバックテストが行える点も、FXプライムの特設サイトの大きな特徴で高い評価を得ている。
さらに、「選べるミラートレーダー」の特設サイトからストラテジーを選べば、ミラートレーダーのプラットフォームにログイン出ずにストラテジーを稼働させることができる。
ミラートレーダーのプラットフォームへのログインには少し時間がかかることがあるため、即時性の面でメリットがあり評価のポイントである。Tradency社のデフォルトで備え付けられているツールの弱点を補うためのツールが、選べるミラートレーダーの特設サイトであるのだ。
2015年10月19日から、「選べるミラートレーダー」でもついにスマートフォンによる取引プラットフォームの操作が可能となった。これによって、パソコンのみならず、外出中であってもミラートレーダーのあらゆる操作を行うことができる。
iphoneの場合はApp store、Androidの場合はGoogle playストアから専用アプリをダウンロードすることにより、FXプライム公式の「選べるミラートレーダー」アプリを利用することができる。
スマホ経由であっても、ポートフォリオの運用成績を確認したり、ストラテジーを追加・消去することができる。また、ストラテジーの検索、過去の実績の確認、ライブシグナルからの新規注文が可能である。
パソコンでできる操作はすべてスマホからでもできるようになった。今まではスマホ用のアプリがなかったため、利便性に関する評判も低迷していたが、今回の専用アプリの導入によって、ますます人気を獲得することが予想される。
選択型システムトレード及びミラートレーダー業界でナンバー1のシェアを誇るインヴァスト証券「シストレ24」は、豊富なストラテジーとツール・コンテンツで話題であり、FXプライムとの評価の対象の違いを比較してみたいと思う。
やはり、ストラテジーの種類の多さと、良質な独自ツール「MYシストレ24」には劣ってしまうことは隠せない。今のところ、シストレ24のツールに勝てる選択型システムトレードのツールは存在しないだろう。
一方で、FXプライム「選べるミラートレーダー」の方が利用者の評価が良い点も多い。取引コスト面でもFXプライムの方が低く、通貨ペア数についても26種類のシストレ24に対して、FXプライム「選べるミラートレーダー」では30種類の通貨ペアが用意されている。
短期売買系のストラテジーを利用する場合はやはり、スプレッド幅を気にせざるを得ないことも確かであり、FXプライムを利用する価値は十分あるといえる。
「ちょいトレFX」とは、ミラートレーダーと同じように自動売買システムの一種であるが、選べるミラートレーダーと異なり、自分でストラテジーを作成したり、条件を変えることができる。
「ちょいトレFX」では、売買を行う条件となるテクニカル指標を自由に組み合わせることができ、あらかじめ用意されているストラテジーの条件を好きなように自由に変えて利用することもできる。つまり、「選べるミラートレーダー」と違ってカスタマイズができるのが大きな特徴で評価できる点だ。
自分でカスタマイズできる一方で、MT4のEAを作成するのとは違って、プログラミングの知識は全く必要ない。多少のテクニカル分析についての知識さえあれば、だれでも簡単にストラテジーを作成、改造することが可能な仕組みになっている。
さらに、バックテスト機能や過去の相場をもとに自動で売買条件を最適化してくれる「自動最適化機能」もあるため、自動売買に必要なツールはそろっている。
ただし、「選べるミラートレーダー」とは違って、トレードに必要な最低通貨が1万通貨であることから、少額の資金からの取引や少ないポジションでの自動売買には向いていない。また、通貨ペア数もミラートレーダーよりも少なく、全部で14通りしかない。
したがって、5000通貨からの取引ができない点と通貨ペア数が少ないことによる売買対象が限られる点がシステムトレードのユーザーにとってはデメリットである。
さらに、「ちょいトレFX」においては、パソコンの電源を切ってしまうと、自動売買が継続されない。そのため、利用者は別途VPSサービスに登録しなければならない。
VPSサービスを利用する際には、利用料が発生するため、追加のコストがかかる欠点がある。登録の手間についても「面倒くさい」と評価できないポイントであろう。
社名:株式会社FXプライムbyGMO(英文:FX PRIME by GMO Corporation)
設立:2003年(平成15年)9月24日
資本金:13億6,487万5千円
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FXプライムのミラートレーダー以外にも、「選択型」、「選ぶタイプ」の自動売買を取り扱っている会社はいくつか存在する。他のFX事業者とも比較して、各社どんな点で評価を得ていて、強みとなっているのかを見てみよう。