FXの高機能チャートソフト「MT4」を使っている人は多く、インジケーターを利用している人もかなりの人数がいる。ダウンロードランキングに登場するような人気のものもあるが、多数の投資家から愛用されているインジケーターを使えば上手く利益を上げられるようになるのか。
MT4のインジケーターを誰でもダウンロードできるように公開しているウェブサイトは無数にあり、有料のものもあれば無料で使えるものもある。
各インジケーターによって使うテクニカル指標や時間足は異なる。そのため、精度もそれぞれであって、当たりやすい例もあれば使っても使わなくても一緒のものまでさまざまだ。
fx-onなどで公開されているものは有料であるが、かなり利用している人は多い。プログラムの質は厳しいチェックを受けているため、正しく使っていれば欠陥が出ることはまれだ。収益性についても、精度が良いインジケーターが多い。
しかし、実際に儲かるかどうかは自分で運用してみないとわからない。EAと違ってプログラムが勝手に取引を行ってくれるわけではない。裁量でFXを売買することから、インジケーターの良し悪しを表す統計データがあったとしても、使う人によって損益結果はかなり違ったものになる。
東京市場が開いている時間帯を中心に取引する人とロンドン市場がオープンしている時間帯に取引する人では、損益結果は違う。収益が出る場合もあれば、損失しか出なかったということになる可能性も考えられる。
一度ダウンロードしたら、どんな時にプログラムの力が発揮できるのか調べながら自分なりの使い方を確立していかなければならない。
もしいい加減に気分次第でインジケーターを使って相場にエントリー・手仕舞いをするタイミングを計っていたとしても、根拠なしに判断してしまっては、インジケーターを使う意味がない。ランダムに取引するのと同じ状態になる。
「どんな時に新規発注し、いつ決済を入れるのか」ということを事前にルール化しておき、それを実践することで初めてインジケーターを使って儲かる可能性の高い状態を作り出せる。
なお、EAに関してはバックテストのみでストラテジーのロジックの良し悪しを判断することができる。EAの場合はすべて自動でFX売買を行ってくれることや、事前に過去の運用実績を確認することができるため、使い方に問題があって収益力が下がるということはない。
ただし、いい加減にEAを選んだり、一度稼働させてはそのままずっと放置してしまうようでは、利益が出ない状態になっても解決策を講じることができず、資産を過度に失ってしまうリスクが出てくる。
・人気インジケーターを使っても稼げない場合がある。
・裁量でFX取引するため、解釈の仕方や取引する時間帯によって損益結果が異なる。
・インジケーターを表示させてもいい加減に解釈・取引しては、結局はランダムでFXに臨んでいる状態と一緒。
たとえ人気の高くてダウンロードランキングで上位に来るMT4のインジケーターを使っても、使う本人の行動によって収益高は変わってくる。それが、自動売買のEAとは違うポイントだ。