MT4(Meta Trader)のEAと呼ばれる自動売買のためのストラテジー・プログラムについて、放置した場合は利益が儲かる可能性が高まるのか、それとも損失が出る悪率の方が大きくなるのか。
ほったらかしにすれば完全な自動売買となり、人間自身が直接手を付けないためによりEAの実力を試すことができる。バックテストで示されたような運用成績が出る可能性も否定できないだろう。
半年以上放置すれば、該当するEAの本来の実力がある程度は分かる。収益が出ていれば、そのロジックは勝ち目のあるプログラムであるとその時点では判断でき、損失が利益を上回っているのであればそれは市場の値動きには対応していなくて資産運用の能力が低いストラテジーであると理解できる。
結論をいうと、MT4のEAは必要に応じて運用を見直して別のものと入れ替えることが求められる。ドローダウンの拡大が止まらないプログラムを使用しているのであれば、そのEAの稼働を止めてバックテストで良い成績を残している他のEAを取り入れるという行動に移るのがよいだろう。
収益が安定的に発生していて運用状態が良好なEAはそのまま稼働し続けてよい。収益性のあるロジックであることがわかれば、その時点で稼働を取り消す理由はない。
しかし、含み損が発生しては決済して確定損失が増える傾向にあるEAについては、利用するメリットはない。MT4を利用するとはいえ、最終的な目的はあくまでも資産運用を通じてお金を手に入れることだ。
収益の獲得という趣旨を考えると、MT4においてEAの入れ替えを実施することは戦略的に大切であることがわかる。自動売買にFXの運用を任せるのは決して悪いことではないが、一部は人間が手を付けるのも利益を効率的に獲得するため欠かせない。
したがって、もし損失が出ていて入れ替えが必要であると思われるEAを稼働中であるのであれば、それを取り外して別のロジックのものと交換し、次のEAに収益を期待するのが最善の策であるといえる。
では、もしMT4で稼働しているEAをそのまま永遠にほったらかしに放置した場合、運用成績はどうなるのか。
市場の値動きに合っていないプログラムであれば、次第に損失が増えていくことになるだろう。定期的に口座状況を確認しないまま放置すれば、いつの間にか口座残高の大部分が消えていたということにもなりかねない。
収益が出ているEAはそのまま稼働し続け、損失が拡大する傾向のEAは止めて別のプログラムと入れ替えるというやり方にすることが一番好ましい資産管理の方法ではないだろうか。