Forex.comのMT4口座における為替レートの差であるスプレッド幅は以下のようになっている。どの通貨ペアでも変動制となっていて、時間帯や取引高によって上下に変化する。
通常の裁量口座であるForex Traderよりはスプレッド幅は大きめになっている。MT4の場合には通常よりも多少の取引コストがかかってしまうのは事実である。また、相場の急変時などの場合は示されている数値以上のスプレッドが拡大する場合もある。
時間帯による変化としては、特に日本時間の午前7時~9時の間は流動性がかなり低下する。このため、通常時よりも数値が大きくなりやすい。欧米市場が開いている時間帯に関しては、特別な理由がない限りは安定している傾向にある。
通貨ペア | スプレッド幅 | 配信率 |
---|---|---|
USD/JPY | 1.5-2.7 | 95.21% |
EUR/JPY | 1.9-4.9 | 95.03% |
GBP/JPY | 2.6-8.8 | 95.00% |
AUD/JPY | 2.1-4.0 | 95.24% |
EUR/USD | 1.5-2.4 | 95.36% |
GBP/USD | 2.4-5.9 | 95.12% |
AUD/USD | 1.5-2.6 | 95.26% |
CAD/JPY | 2.3-4.5 | 95.10% |
CHF/JPY | 2.6-7.1 | 95.08% |
NZD/JPY | 3.1-5.2 | 95.09% |
Forex.comのスプレッド幅に関しては、MT4を取り扱っているFX業者の中では平均的な数値となっている。小さくもなければ大きくもないというクラスであるといえるだろう。追加的な手数料は一切ないことから、取引コスト自体はそれほど大きいとは言えない。
ただし、米ドル/円で1.0銭前後という裁量FX口座と同じくらいのスプレッドとなっているOANDA Japanなどに比べるとやや大きくなっているといえる。クロス円のメジャーな通貨ペアだと、スプレッドの差が他社よりも大きい。
このため、スキャルピングなどの超短期売買をMT4を通じて行いたいと考えている人にとっては、メリットはないだろう。ただし、30pips以上の値幅を獲得してから利食いする手法を中心にMT4に取り組むのであれば、スプレッドによる影響はほとんど受けない。
ただし、スプレッド以外の面では多くの長所を持っているのがForex.comの良い面であるのも事実だ。例えば、1,000通貨からMT4を用いた取引ができる点、両建てが可能な点、複数の口座を持つことができる点は大きなメリットではないだろうか。
通貨ペア数も49種類用意されている。より多様な投資対象に資金を投入することができるようになっている。もちろん、EAを稼働させて自動売買を行うこともできる。他社の場合だと、通貨ペアは30通り以下になっているところも多い。
1人で複数の口座を持つことができるのは、Forex.comくらいしかない。EAを別々の口座に分けて資産管理を行いたいと考えている人にはかなり良い条件であろう。もちろん、取引手数料が追加でかかるということもない。コストとして負担するのは提示されるレート差であるスプレッド幅のみだ。