MT4に完全対応したFX会社の1つがOANDA Japanである。スプレッド幅が小さい傾向にあることで特に良い評判を得ている業者である。
低スプレッドというメリットは、特にスキャルピングをはじめとする短期売買を取引スタイルとしている人にとって条件が良い。一度に狙う利幅が小さければ、損益結果に占めるスプレッドの大きさは大きくなる。すなわち、1約定あたりのコストが安ければ安いほど都合が良くなるということだ。
さらに、スプレッドが原則固定制であるという点も評価のポイントとなっている。MT4を取り扱っているFX会社の場合、スプレッド幅が変動する例が多い。OANDA Japanでは原則的に固定されているため、時間帯によって変動することは基本的にはない。相場の急変時などに限られる。
スプレッド | 通貨ペア数 | 少額投資 | 人気度 | 総合評価 | |
評価 | A | A | 可能 | A | A |
OANDA Japanならではのメリットは何と言ってもスプレッド幅が小さいという点だろう。取引量が日本では一番多いUSD/JPY(米ドル/日本円)では原則固定の0.4銭となっている。これは、他のFX会社のMT4口座で0.5~1.5銭が主流となっていることを考えると、OANDA Japanのスプレッドの低さが理解できる。
EUR/JPY(ユーロ/日本円)、AUD/JPY(豪ドル/日本円)でそれぞれ0.7銭、1.4銭となっているが、こちらもスプレッドは小さい。すべての通貨ペアにわたって他社よりも低スプレッドの傾向がある。
スプレッド幅が小さければ、その分利益が出た時の収益金額が大きくなる。手数料コストとして負担するスプレッド分の大きさが小さい場合、今後の損益結果の期待値もわずかであるが大きくなるのは確かだ。
一度に狙う利幅が小さい短期売買、特にスキャルピング型の手法を用いる場合には、スプレッド幅の小ささはかなり重要となる。損益結果に占めるコストの割合がもともと大きい手法であるため、低スプレッドという取引条件はかなりのメリットとなる。
EA(Expert Advisor)という自動売買のためのストラテジーを利用した場合でもスプレッドは同じである。FX取引を自動化したからといって、追加的なコストを負担させられることはない。自分の判断で手動で取引した場合でもEAを使って自動で取引した場合でもスプレッド幅は変わらない。
こうしたことから、MT4完全対応のFX業者を選ぶ際にスプレッドの数値の大きさを重視する場合、OANDA Japanはその第一候補となるのではないだろうか。
OANDA Japanには良い評判の根拠となっているメリットがさらにある。最低1,000通貨から取引ができるという条件だ。低スプレッドのFX業者の多くでは1万通貨が最低取引数量になっているが、OANDA Japanはその例外といえるかもしれない。
1,000通貨で取引する場合、必要な証拠金はたった数千円である。1万円以下で物理的に取引できる。実際にはいくつかのポジションを同時に保有することもあるため、ある程度の資金を入金しておくことが好ましいが、それでも少額投資ができる環境にある。
MT4に初挑戦する初心者にとっても1,000通貨という少ない元手で取引できるという条件はとても都合の良いものだ。「お試し」という感覚でMT4を使ったFX取引にチャレンジすることもでき、リスクも最小限に抑えられる。
収入の少ない人のとっても好ましい条件だろう。パート従業員や主婦、学生といった所得が低い傾向にある人であっても、少ない元手で取り組める。大金を必要としないことで評価を獲得しているのは事実だ。
EA(Expert Advisor)を利用した場合でも最低取引数量は1,000通貨のままである。自動売買で少ない元手でトリムみたいと考えている時にもおすすめのFX業者であろう。
もう1つ特徴がある。OANDA Japanにおいては通貨ペアの組み合わせが73通りも取り扱われている。これは、MT4で使える通貨ペアの種類の数としては最大クラスである。
米ドル、ユーロ、豪ドル、ポンドなどの主要メジャーな通貨はもちろんのこと、新興国のマイナー通貨も取り扱われている。クロス円だけではなく、幅広い通貨同士の組み合わせとなっているため、73種類にもなっている。
選べる通貨ペアの種類が多ければそれだけ投資対象が広まる。MT4ユーザーに関しては時にFXにかなり精通した上級者も多いことから、マイナーな通貨ペアへの需要も多い。
ただし、初心者にはマイナーな通貨ペアはおすすめしない。流動性が低くて値動きも激しい例もあるため、値動きの予測も付けにくい。難易度やリスクのことを考慮すると、最初のうちに挑戦する投資対象とは言い難い。ある程度FXやMT4に慣れてからチャレンジするのが好ましい。